フロントフォークにスラストベアリング

サスペンション調整

サスの調整の事を調べていた時にフロントフォークにスラストベアリングを入れるカスタムが
どうやら流行ってるらしい事を知りさっそくセロー250にも試してみる事に!
調べた事を色々
スプリングは縮む際に回転しねじれる性質があります。
小さいバネを引っ張ったり伸ばしたりすると両端がググっと少しねじれるアレです。
フロントフォークの中にあるスプリングも例外無しに回ってると思われます。
(すごい角度で回転してるわけじゃないと思いますが)
回ってる時にフォークオイルまみれになっているとはいえ少なからず摩擦力が発生してます
しかもその摩擦力は均一では無い
スプリングは短い周期で止まって動いてを繰り返してるでしょうから回転については
動き始め→静止摩擦力での抵抗(大)
動き出した後→動摩擦力での抵抗(小)
縮むにつれて加重も大きくなりそれに伴い摩擦力もだんだん大きく(小→大)
その上下の動きにブレーキをかけて邪魔する摩擦力をスラストベアリングを入れて逃がし
スプリングに純粋な上下の動きをさせてあげようってカスタム(って事で合ってるかな・・・)
では、施工内容
これが今回準備したスラストベアリング

品番は
IKO 日本トムソン NTB1629 スラストニードルベアリング (IKO-NTB1629)
IKO 日本トムソン AS1629 スラストワッシャ (IKO-AS1629)
メーカーによっては呼び名が違うらしく「スラスト針状ころ軸受」とか「スラストニードルベアリング」とも言うらしい
外径を30mmにするか29mmのものにするか悩みました、
ステンのワッシャー30mmはほぼピッタリで入るのはわかってたのですが~
・回転するものをギリギリピッタリでインナーチューブに入れて良いものか・・・
・スペーサー(スプリングの上にある筒)もギリギリピッタリではない
・スプリングシート(バネとスペーサーの間にあるワッシャー)もピッタリではない(多分29.5mmくらい)
・熱膨張するほど熱くなったりするかなぁ・・・どうだろう・・・そもそも膨張するものなのか不明
・多少逃げ場があるほうが良いんじゃね?(裏付けなし!)
・先にセローに施工されてる方の記事みると品番は無いけど29mmっぽい気がする
そんなことで29mmを選んでみました。
※ちっふぉさんからの情報によりますと30mmではフォークの途中でつっかえてしまうそうです
30mmワッシャーは上部に入れていたのでなんとか収まっていたみたい

こんな風に挟んで使用しますので

最低でもスラストベアリングが2個、ワッシャーが4個必要
自分はイニシャル調整用を考慮してワッシャーを8個買っちゃいました
サイズはこんな感じ

なんだか29mmより小さい・・・安いノギスが悪いのか・・・それとも少し小さく作ってるのか・・・
このノギスが正しければ30mmでも良かったかも
重ねた厚みは約4mm

取り付けですが
フロントタイヤを浮かしてから

アッパーブランケットピンチボルトを緩めて

フロントフォークキャップボルトを外して

今回はスペーサーとスプリングシート(ワッシャー)の間に入れる事にしましたのでスペーサーを抜いて

覗き込むとスプリングシートが見えます

※ちなみにスプリングシートを取り出してみると傷跡が、これが回転摩擦の影響か?

あとはタイラップで作ったフックでユックリとスラストワッシャーとスラストベアリングを入れていきます
グリスやオイル塗布は不要と思われます、すぐフォークオイルまみれになりますので。

スペーサー戻してキャップとボルト締めて完成
まず施工終わってフロントタイヤを下ろした時に予想よりサスが沈んだ感覚、「ん?」と違和感を感じる程度ですが
手で押してみると、柔らかくなったような、変わらないような~

所感:
・これの施工前に3mmのワッシャーを入れてイニシャルを固くしてたのですが
乗ってみるとバイクが一回り小さく感じる突き出し量増やした時のような感覚あり
ベアリングとワッシャーで4mm厚ですがどうやらその厚みでイニシャルが固くなっても相殺に近い感じになってる様子
・走ってみての効果は言い表すと「小さい凸凹、大きい凸凹、全部マイルドヽ(´ー`)ノ」
舗装路の工事跡やガレ場など色々な凸凹で手に感じる衝撃がまず違う、なんか角が取れた感じ
これがサスが動いてるってことなのか?、なかなか良い感じ
長時間乗る時の疲れ低減にもつながるかも
・そのせいか路面の凸凹をお尻(リアタイヤの衝撃)で強く感じるようになった、
リアイニシャルをすこし柔らかくするべきか・・・
・直線でちょっと飛ばしてみると・・・なんでしょね・・・
フロントタイヤがなんだか「べちゃっ」としてるような・・・コレ良いんだっけ・・・
不安定になるわけじゃないからいいのだけども
・カーブとかでの挙動変化は・・・自分はよくわかんない(´・ω・`)
曲がってる時に更にハンドルを切ることが可能な感じといいますか、自由な感じ?は受けました
(他の方のインプレみたいに感覚が掴めればいいのですがね・・・自分はうまく評価できませぬ・・・)
あとでベアリングだけだとイニシャルが柔らかい感じがしたのでスラストワッシャーを1枚追加

これで以前のワッシャーのみ3mm挿入時と同等もしくはわずかに柔らかい感じになりました。
結果としてはコレなかなか良いのでは!と思えるカスタム
SRで施工されてる方は多いようですが、セロー250でやってる方が少ないですので他の人の感想も知りたいところです。
ちょっと固いオフ向きタイヤとかまたはオン向きタイヤではまた違う感触かも
【でも加工は自己責任でよろしくです(´・ω・`)】
あと・・・リアサスにも同じように仕込めないかなコレ・・・
スプリングリテーナーという名前でオーリンズのリアサス用とか製品化されてるものもあるのですが
高い・・・
でも防塵カバー付きのスラストベアリングとか売ってないみたいだから、そこをどうするか・・・
カバーの自作を考えてみようか・・・う~ん・・・

サスペンション調整

Posted by カイトス