第三回ケミカル防錆性能テスト

ケミカル検証

気になるケミカルがいくつか数がそろったので三回目の防錆性能テストを実施です。
前回と同じような条件で塩水噴霧による加速試験にて
準備としまして、プラダンを短冊に切ってPET樹脂板で足を作り斜めにした台座を作成

カッターの刃の折線の無い裏側を表になるようにパーツクリーナーでよく洗ってから2枚張りつけ

張りつけ後にもう一回パーツクリーナーで洗浄し準備

そのあとにケミカルを良く振ってから違う場所に3秒くらい噴射後に洗うかのようにカッターに吹き付け
吹き付けは「勿体ない」とか考えず5秒くらいまんべんなくブシャーっと
垂れるケミカルを軽く振って落とし箱にセット

これに500ccの水で2.5gの食塩を溶かした塩水を噴霧し錆具合を観察します
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今回準備したケミカルは



01.タイホーコーザイ ラスジェット
02.タイホーコーザイ ペネトンA
03.WD-40
04.KURE ス-パ-ラストガ-ド
05.KURE ドライファストルブ
06.化研産業 ナスカルブ
07.スズキ機工 LSベルハンマー
08.WAKOS メンテルーブ
09.WAKOS チェーンルブ
10.WAKOS ラスペネ業務用
11.KURE 6-66
12.YAMALUBE スーパー防錆潤滑浸透剤
13.WAKOS ラスペネ
14.KURE スーパー 5-56
15.KURE 5-56
16.AZ 刃物専用錆止油
実際のテスト対象は01~07,16になります
08~15は比較用に一緒にやるものを第二回防錆実験で使ったものから選びました
テストルールは第二回と同じで
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塩水噴霧は毎夜実施しなるべく均等になるように実施
脱落条件:カッター刃2枚ともに茶色の錆、錆汁がでた場合脱落とする
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注)潤滑性能、浸透性能などはまったく考慮していません、防錆性能のみです
今回も拭いたりしてない状態で行いましたので塗布後にウエスで拭くなどすると違いがでる可能性あり

以下は実験結果報告
※保管は蓋をした状態(湿気がほぼ逃げない状態)です
◎3/12 昼頃に仕込み、半日はそのまま放置し余分なケミカルの落下や馴染み待ち(前回と同様)

◎3/12 夜に塩水噴霧開始

◎3/13 昼

05.KURE ドライファストルブ
06.化研産業 ナスカルブ
07.スズキ機工 LSベルハンマー
16.AZ 刃物専用錆止油
を脱落判定(別箱送り)
05.KURE ドライファストルブはフッソオイルやシリコンオイルの仲間かと思われますので妥当なところ
06.化研産業 ナスカルブ、07.スズキ機工 LSベルハンマーについてはちょっと高かったので
もう少し粘ってほしかったですが潤滑性能と防錆性能は両立しないという事なのだろうか・・・
16.AZ 刃物専用防錆油は食べられる系らしくそこまでは期待してませんでしたのでまぁ妥当なところ
※一応誤解がないように説明ですが、第一回のテスト結果から
塩水噴霧での0.5日は水道水を噴霧した場合の1~15日分に相当するものと考えています
(一番を決めるテストなので細かい違いの検証はやりませんが)

◎3/15 夜(3日目)
脱落は無いものの10.WAKOS ラスペネ業務用の片側に錆っぽいものを確認
なにか汚れが付いちゃってたのかな・・・まだ表面のオイルで派手には錆汁は出ていない状態で片側なのでセーフ
(右側の丸い穴の下の所)

他の気付いた点としては03.WD-40の水滴の付き方が他と変わっている
水が丸くならずに流れ落ちるような感じ、表面がザラザラっぽくなっているのが原因かな?
04.KURE ス-パ-ラストガ-ドも同様でこちらは目に見えて凸凹

◎3/18 夜(6日目)
12.YAMALUBE スーパー防錆潤滑浸透剤の片側に錆発生、まだセーフ
丸い穴のとこから錆が始まって垂れているようだ・・・

◎3/21 夜(9日目)

12.YAMALUBE スーパー防錆潤滑浸透剤を脱落判定
11.KURE 6-66の片側の穴の所に錆発生中
02.タイホーコーザイ ペネトンAにも片側に1点発生中
はて・・・今回はペースが速いような
前回よりも順番も前後してる様子
手作業のテストなのでカッター刃の質の差?や細かい埃の有無、スプレーの力加減、気温など
可能性はいくつもあるけど・・・まぁしょうがない
◎3/23 夜(11日目)

11.KURE 6-66と13.WAKOS ラスペネを脱落判定
10.WAKOS ラスペネ業務用と02.タイホーコーザイ ペネトンAは片側に発生中
う~む 5-56より6-66が速く脱落した

なんだか違和感を感じよくよく観察してみると違いがあり今回は刃の上部まで両面テープを張ってしまっていた
第2回のテストの時はカッターの刃の丸い穴の部分までは両面テープでは止めていなかった・・・
錆の発生具合を見ると
①丸い穴の所に錆発生
②下に垂れる
③刃の途中に錆屑が残りそのままそこから繁殖
のように見える
なので今回は初日に一面錆びたモノ以外は両面テープへの浸透力と粘着力?が高くないと生き残れない仕様ということに・・・
ちょっと失敗したかな・・・それでもでも生き残ってるのはそれなりにいるなぁ
次回のテストは方法をちょっと見直さないといけない
◎3/26 夜(14日目)

15.KURE 5-56を脱落判定
◎3/27 夜(15日目)

02.タイホーコーザイ ペネトンAを脱落判定
◎3/31 夜(19日目)

01.タイホーコーザイ ラスジェットを脱落判定
◎4/3 夜(22日目)

10.WAKOS ラスペネ業務用を脱落判定
22日目経過時点の生き残り

04.ス-パ-ラストガ-ドがなんだか紛らわしい状態に・・・成分が茶色く変色しているようではあるが・・・
触って確認したいができないので経過観察中
03.WD-40は予想を超えて結構優秀っぽい
◎4/9 夜(28日目)

03.WD-40を脱落判定
安い割には結構優秀な結果でした
最後の錆具合も一気に噴き出る感じではなくジワジワ系なので油膜も粘りがある様子で優秀
14.KURE スーパー 5-56も前回と同様わかりにくく錆が片方でてきているので間近なのでおおよそ同等かな?
その他の様子


04.KURE ス-パ-ラストガ-ドがどうにも疑わしい状態なので我慢できずにチェック!
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爪楊枝で少しこすって見たところこんな感じで錆てはいませんでした

擦り取れたモノはなんだか冷蔵庫から出した直後の堅いマーガリン?のような感じのグリス?
これは・・・スプレー程度の水圧では剥げそうにないので最後まで残っても不思議はなさそう
もう少し続けてみます
◎4/11 夜(30日目)
14.KURE スーパー 5-56を脱落判定、相変わらず地味な錆だが今回は早めに発見

◎4/12 夜(31日目)
09.WAKOS チェーンルブを脱落判定
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ラストガードは少しずつではあるが脂分は流れているが数か月単位くらい先のようにも思える
爪楊枝で削った所が少し錆が出ているようではあるがその他の部分は変化なし
この調子でいくと1番はラストガードかな?
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◎4/24 夜(43日目)
熊本の地震以降塩水噴霧が中断していたのと部屋の片づけの邪魔なのでテストはココまで終わりにします
04.KURE ス-パ-ラストガ-ドと08.WAKOS メンテルーブが最後まで残りましたが性質上ス-パ-ラストガ-ドが
防錆に関しては勝るかなとは予想します


脱落反映リスト
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脱落(0.5)05.KURE ドライファストルブ
脱落(0.5)06.化研産業 ナスカルブ
脱落(0.5)07.スズキ機工 LSベルハンマー
脱落(0.5)16.AZ 刃物専用錆止油
脱落(9.0)12.YAMALUBE スーパー防錆潤滑浸透剤
脱落(11.0)11.KURE 6-66
脱落(11.0)13.WAKOS ラスペネ
脱落(14.0)15.KURE 5-56
脱落(15.0)02.タイホーコーザイ ペネトンA
脱落(19.0)01.タイホーコーザイ ラスジェット
脱落(22.0)10.WAKOS ラスペネ業務用
脱落(28.0)03.WD-40
脱落(30.0)14.KURE スーパー 5-56
脱落(31.0)09.WAKOS チェーンルブ
テスト中断(43以上)04.KURE ス-パ-ラストガ-ド
テスト中断(43以上)08.WAKOS メンテルーブ
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ケミカル検証

Posted by カイトス