セロー250のチェーン交換とスプロケット交換
一ヶ月前にチェーンとスプロケット交換を予定していたのですが
取り寄せに時間が掛かっていたパーツがようやく届いたので取りつけしてみました。
「チェーンとスプロケットはセットで交換するもの」らしいとのことなので準備したのは
XAM(旧AFAMジャパン)の
・ドライブスプロケット14丁
・ドリブンスプロケット50丁(クラシック)
・PCY(スプロケットアダプタ) ←これが遅れていた
EKチェーン
・428ZVX(GP/GP) クリップ式 130コマ
あとは純正のロックワッシャー
純正のスプロケットは15-48ですが林道でもうちょっとユックリ進みたい時が多い&見かけ上のトルクが欲しい
ということで変化がわかり安いように一気に14-50に変更です
チェーンはフリクションロスが少ないタイプを試したい&錆びがメンドイ
ということでEKチェーン ZVXのゴールドメッキを選択、内側のプレートに穴が開いてるのが特徴
スプロケの丁数が変わるので130リンク(純正128リンク)です。
まずドライブスプロケットの交換から
スプロケットカバーを空けて(大層汚い・・)
ロックワッシャーの爪をドライバーでコジリ起こして
準備してた30mmのソケット(STRAIGHTの角をなめない仕様のやつ)をフレックスハンドルにセットして
ギアを1速に入れて&リアブレーキを踏みつつ・・・「セイッ!!」
・・・(´・ω・`)ビクともしない
まぁこうなることは調査していたので想定内
万能延長棒(鉄パイプ60cmくらい)出動
壊れないかビクビクしながら力をいれていくと「キシッ」と音を立てて緩んでくれました。
これくらい長いとセローの中で一番固い?ナットも回ってくれるようです。
取りつけ前に掃除して取りつけ トルクは110N・m
チェーンをかけてタイヤも接地させてブレーキを思いっきり踏んで無いと回ってしまうトルクです。
あとはロックワッシャーの爪を密着させて完了
(両方密着させましたが初期は片側だけだったので片側だけでもいいのかも)
次にリアタイヤを外してドリブンスプロケットの交換です。
(ここからなんだかヒドイ方向へ進みます)
その前にベアリングの様子を見ようと指で触ってみると・・・
回りません!
グリスで滑るからだろうとパーツクリーナーを吹き付けて良く拭いて・・
回りません!
木の棒(錐の柄)を突っ込んで回してみるとようやく回りました。
まったく回らないわけでは無い様子だけど以前のメンテ時に比べれば明らかに回らない。
これはヤバイなぁ・・と思いつつも今はどうしようも無いのでグリスをベアリングに足して次の工程へ
前に付いてた純正スプロケを外してPCYをはめてスプロケットをはめて
対角に締め上げ トルクは33N・m
と・・ここでまた事件発生・・・
締め上げていくとトルクレンチのクリック音も感触も無いのに手ごたえが無くなっていく・・・
やばい・・・この手ごたえはまさしく・・・
慌てて外していくとナット側の山がなめていました
スタッドボルト側に削り取られてクルクルの針金のようなものがついています。
この時は「純正ナットのやつなんと根性のない!」と思っていました。
急いでDIY店に走りステンレスのセルフロックナットを購入
そして取りつけの続きをしてみると
どうもトルクレンチの33N・m付近がどうにも怪しい
25N・mで締めるとクリック音がするのに33N・mではどこまでも回るような気配・・・
これはトルクレンチがおかしくなってる???純正ナットがなめたのもこのせい???
気分はすっかり落ち込んでしまいました・・・
スタッドボルト1本がなんだか舐め気味、他のスタッドボルトもセルフロックナットの取りつけの繰り返しで傷が・・
しかたなくこれ以上被害を増やさないように規定より少し低いトルクで作業を続行
とりあえず装着完了
次にチェーンの交換
DRCのチェーンカッターでピン抜きして古い純正チェーンを撤去
コレは結構スムーズに完了
※廃棄するのでそのままチェーンカッターでピンを抜きましたが
リンクを短くする為などチェーンを再利用する場合はピンの頭をヤスリで削り落とす事が必要
ピンの頭がちょっぴりかしめてあり太くなってるのでチェーンの筒部分が傷つきます
大きいチェーンでは工具側が壊れるのを防止する為に削る事もあるらしい
タイヤを取りつけ新しいチェーンを通してスプロケット部分でクリップジョイント装着
チェーンは EKチェーン 428ZVX 130L
いちおう600ccクラスのも許容してるのでセローくらいのパワーなら大丈夫であろうっと専用工具の必要が無いクリップ式です
クリップ式でもプレートの圧入があるのでプライヤーレンチとナットを利用して前後を少しずつ交互に圧入
色々問題がでて暗い気分ですが見かけ上は完了(-_-;)
チェーンアジャスターは岩などにぶつからないように逆付けですがこの位置
リアタイヤとマッドフラップのクリアランスもこれくらい
反省会
今回問題が出たトルクレンチ、ベアリング、スタッドボルトについて調べてみると
どうやら自分が悪かったようです・・・
・トルクレンチを保管するときは測定下限に目盛りをあわせること
→「ユルイほうが負担が無いだろう」と下限の下までセットして保管してた
20~110N・mなら20N・mに合わせる(上でも下でもダメ)
・トルクレンチはラチェット部分以外に注油してはならない
→その昔、買った当初に「防錆防錆~」っと隙間から中に注油してたのを思い出す・・・
・ベアリングに対してパーツクリーナーを使ってはいけない
→思いっきりつかってました・・・
・ベアリングの動きが悪い場合はボールがゆがんだか、カラーと接触して全てのベアリングが
つながった状態である可能性がある、もしくはグリス切れなど
→ベアリングの動きが悪い理由を予想すると
・パーツクリーナーの残り汁でグリスがダメになった、もしくはそれが起因でボールに歪みがでている
・狂ったトルクレンチで数値以上の高トルクで締め付けでベアリングが押し込まれカラーに接触している
もしくは転倒の衝撃でカラーに接触、もしくはベアリングのカラーがずれている
・上記の全ての複合
はぁぁぁぁ・・・落ち込みます・・・
とりあえずバイクがちと不安な状態になってしまったので下記のを実行するまで乗れませんな・・
・もう信用が無くなったトルクレンチは買い替え
・ダメージを受けたスタッドボルトは交換
・ベアリングも交換(専用工具パイロットベアリングプーラーが必要)
・バイクの各ボルトチェック(乗ってて分かる不具合はないので軽症ではあると思いますが)
地デジTV買おうと貯めていた諭吉様が消えていきます。
自分でメンテされている方はくれぐれもご注意を・・
スプロケ交換のインプレは先になりそうです。
オマケの重量比較(汚れ&グリスの誤差含む)
PCY+ドリブン50丁 = 536g
純正ドリブン = 1084g
EKチェーン 428ZVX 130L = 1513g
純正 DID 428V 128L = 1587g
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