クランクケース減圧バルブのチェックと取り付け位置再考

吸排気系

去年、セロー250に流用取り付けしたKTMのバックプレッシャーバルブ(BPV)
いわゆるクランクケース減圧バルブです
バックプレッシャーバルブ(BPV)
そろそろチェックやっておかないとかなぁっと思い立って作業開始
内圧制御バルブはブローバイホースに接続して使用することから乳化したオイル(エマルション)が溜り安い
とのことらしい、固着してバルブが開かなくなったらもう大変
とのことでしたがチェックしてみると

エマルションの「エ」の字も見当たりません(´・ω・`)
少し薄汚れてる程度
昔、このバックプレッシャーバルブはリコールになったそうで、
セローに使用しているのはリコール対応済みのモノです。(中古とかで手にしていなければ今手に入るものは全て対応済みかな)
構造上減圧効果は低いレベルの製品であろう事は想像も実感もしているのですが、
その代わりにメンテナンスフリーなのかな?
もしくは取り付け位置がエアクリボックスの近くだからなのかな?
よくわかりません・・・
ココからが今回の弄りの本編
装着当初は頭が回らなかったので「ある程度の傾き」と「装着できる空間」を両立する為に
エアクリーナボックスの近くに装着してました。
バルブの径が大きくノーマルのブローバイホースでは付けられないのでホース継ぎ手を間に挟んで
径を小さく調整していたこともあり、その継ぎ手が邪魔でバルブを傾けてブローバイ出口付近に
設置はできていませんでした。
でもきっとエンジンのブローバイ出口に近いほうが余分な空気容積も減ってもっと効果が出るはず
装着方法を色々構想してて今回実施してみました、参考までに方法をば記述
まずスペースの確保
セローの電装系のコード類はこんな感じでタイラップで固定されてます

このままだとブローバイホースが通らないので既存のタイラップを切り、
コード類を右のフレームに寄せるように固定しなおします。


これでホースの通り道を確保
(このとき工具トレーとか外しておいたほうが柔軟に寄せられるかも)

次に径の違いの問題
KTMのバックプレッシャーバルブの径が大きく標準のホース径では接続できません

ホースの継ぎ手とかを使用すると長くなってしまって収まらなくなってしまうので
エンジンからの出口とエアクリーナボックスの口にシリコンホースをまず被せて

KTMのバルブにそのまま差し込めるサイズの太めのブローバイホースを継ぎ手無しで使用します。
(使用したのは12×18の対油ブレードホース)

曲がりが急なので先端は斜めにカット

これで径が違う問題と収納問題も解決
そしてこんな感じで仮設置
(少しわかりづらいですがフレームに近いほうのビニールテープ巻いてる部分がバルブです)



各所をタイラップで固定してます
タンク乗せてみた図(バイク左側からタンク下を覗いてます)

ちょうど隙間に入ってます
他のクランクケース減圧バルブを装着する場合でもこのルートを取らないと
「バルブを傾けて」&「ブローバイ出口付近」には設置は難しいとは思います。
電気コードが密集しているところの設置なので最終的にバルブとホースの接続固定はタイラップに変更

しっかり最初からついてるホースカバーをかぶせて設置
(冷えると水滴が発生してエマルションの原因になると思うので保温とエンジンからの熱対策の為)

位置を変えての効果ですが
・吹け上がりが少しよくなった気がします。
・エンジンブレーキの変化はよくわからないレベル(角が取れたような感触なのは相変わらず)
・ある程度の回転の時にアクセルの開け閉めするとをすると「ヒュッ」っと音が聞こえるようになった・・・
 バルブ位置が近くなった事と外に露出したことが主な原因と思いますが、たぶんどうしようも無いかなぁ
 ちょっと気になる音ですがバルブが働いてる証拠と思えば・・・

 ↑の症状はエンジンのブローバイ出口とホースの取りつけが甘く隙間があった為でした
 付け直したら鳴らなくなりました。
今までの位置とは逆さの傾きに配置されたので次のチェックではエマルションが出てるかも知れないかも?
装着状況が変わったのでまた違う変化が見られるかもしれません
最近、寺本自動車商会ってトコからクランクケースの内圧コントロールバルブがでてきましたね
リードバルブ式で分解もできて良さそうなんですが諭吉様が2.5人ほど必要です・・・
追記:
エンジンとホースの接続部分が走る度に外れかかるようになってしまったため
対油ホースの細いのと中間ニップルでこんな感じに修正しました。

吸排気系

Posted by カイトス