バレル4Sの消音を試みる その8
バレル4Sサイレンサーの消音化をするべく分解してみたのが2月末でしたが
色々ありまして時間がかかりましたがようやく完了したので記事アップです
実施した消音化の改良点は以下のとおり
①パンチングの筒は穴がもっとあいたものを自作
②排気干渉型のインナーサイレンサーを中身に仕込む
③グラスウールは新品に交換
④マフラーエンド部ももう少し形状を考える
ひとまず作業風景
①パンチングの筒は穴がもっとあいたものを自作
サイレンサー内部のグラスウールを巻くパイプはパンチングが少ないので
吸音効率を上げる目的でステンレスのパンチング板を丸めて作成
塩ビパイプに固定しつつもじっくりゆっくり筒型にしました
本来のパイプはテーパー状になってますが上手く絞れそうになかったので真っすぐな円筒形です
②排気干渉型のインナーサイレンサーを中身に仕込む
サイレンサー内部の径を測って丁度良さそうな排気干渉型のインナーサイレンサーを準備
キジマのインナーサイレンサー (ドラッグパイプタイプ) 44.6φx150mm
本来は真っすぐな筒の中に仕込むものなのでしょうけどまぁ影響は多少はあるはず
羽?部分が結構不規則に曲がっていたので調整したあと
サイレンサーのエンジン側の部分に穴を開け(すごく硬い)
パンチングパイプと一緒にボルトでトモジメ
パンチング板の厚みが良い感じにムギュッと隙間を塞ぎパーツ合いは良い感じに
③グラスウールは新品に交換
サイレンサーの外側筒に排気側の底を付け直し
ガスケットを塗ってトントン叩きいれてリベット止め
パンチング筒がちょっと長かったので微調整し
新品の純正グラスウールをセット
ここで違いを発見、交換用に準備したもののステンウール部分が細いものに変わっている
どっちが新しいデザインなのかは不明
(左:交換用に買ったリプレースメントグラスウール 右:最初に入ってたグラスウール)
本来はテーパー状になっているパンチング筒部分に合わせて作ってあるらしく真っすぐ作ってしまった自作筒に
すんなりとははまらない、慎重に無理やりどうにか押し込む
本当はさらに追加でグラスウールを巻いてやろうかと思っていたけど結構ギリギリまで巻いてあるようで追加の余地なし
グラスウールをセットしたものをガスケットを塗り慎重に本体に叩き入れ後にリベット固定
最後にリストラクターもセット
ひとまず復元完了
④マフラーエンド部ももう少し形状を考える
マフラーエンド部分は今までの経験上から「排気管をテールピースの外に出す、そしてできるだけ遠くに」
だけにしてみる(曲げパイプは装着の手間がかかるので)
延長パイプは今回新しくみつけた片アジャストパイプを利用
スポッとバッフル部分の筒に重ねられる良い感じのパイプ(ちょっと高いけど)
パイプカッターで適当に処理をして型合わせて短すぎず長すぎずな所でカット
これに穴をあけて以前あけたサイレンサー側の穴とガスケットを塗ってボルトで固定
あとはリストラクターの押さえ兼ゴミ侵入防止としてステンタワシを根元に通しテールピースをセットし完成
こんな感じに
そしてセローに装着
装着前
装着後
バレル4S装着時にタンデムステップ(TZR250R用)が干渉したのでスペーサーを入れて調整しました。
肝心の音量比較
純正サイレンサー
バレル4S消音ver8
なんだかポッポッポッポっと排気管の形状由来の音がする感じがしたのでパイプを斜めにカット後
参考:
昔の動画ですがバレル4Sそのものの音
間が開きすぎてどうにも曖昧な感想でありますが
以前作ったエンドパイプ延長だけのものよりは音質の極端な変化はありませんが音量は下がったように感じます
「ご近所迷惑だから早目にエンジン切らなきゃ」感が以前と比べて薄くなったような?
シートに座って走ってる分には音が随分遠く離れたとこに行った感じです
もうひとつの目的の目的であった出力特性を純正サイレンサーに近づける件ですが
走って見た感じはバレル4S無改造と比べると純正サイレンサー寄りに20%くらい寄ったかな?といったところ
発進時や低速時に気を緩めるとガッっとなっちゃう部分は残ってるけどちょこっとだけマイルドさが漂うような・・
巡航時は・・・違いが分かんない・・・回転の伸び方は無改造と差が明確ではない感じ
インナーバッフル詰めたから吹け上がりの変化が大きいものと思っていたけどそれくらいではそこまで変わらないらしい
音量を下げる目的は果たしたとみなしひとまず今回はここまでにしておきます。
あと、ヒートガードですが今までは耐熱樹脂で手作りしていたりしましたが今回純正のものを使いました
純正サイレンサーからヒートガードを取り外し
タンデムステップ用?の黒いカバー部分を外し
ステンレスステーを装着
その上に耐熱樹脂(樹脂まな板)を両面テープで張りつけ
完成
ステンバンドでバレル4Sに装着しこんな感じに
その他はフェンダーに排気が当たりやすくなったのでフェンダーにアルミテープを張りつけカバー
純正ヒートガードはちょっと重いけど、なかなかキレイに収まりました。
しばらくはこれで
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