セロー250のバルブクリアランス点検
セロー250のバルブクリアランスの点検を実施してみました。
(タペットクリアランスとも呼ばれてるらしい)
サービスマニュアルにも割と前のほうに記述がある点検項目で結構気になってた部分
このバルブクリアランスとはバルブを開いたり閉じたりする為に
タイミングよく動いてる部分(ロッカーアーム)とバルブとの接触点の隙間の事
適正でないと
・隙間大きすぎ=バルブの開く量が減って十分な吸気排気ができない and カチカチ音がする
・隙間無さ過ぎ=常にバルブが押されて隙間から圧縮洩れ起きる
どっちにしてもパワーダウンな感じになるっぽい
今回自分のセローはパワーダウンもなくカチカチ音がするわけでも無いけど
結構時間も経ってるのでただ単に点検してみたくなったとの理由で実施です。
サービスマニュアル通りに実行
まず外装と燃料タンクを外し(すでに外してある)
インテークタペットカバー(吸気側)の蓋を外し、24mmのソケットにて
カバーがやたら軽くてなんだかありがたみがないが・・・
む~ これが・・・なんだか触れてはいけないモノに触れてしまったような・・・気がしないでもない・・・
とりあえず次に前のエキゾーストタペットカバー
ソケットが入らないものだから・・・
24mmのメガネレンチ新調しました
カバー止めのフレーム部分が邪魔で一気に回せませんでしたがとりあえず外せた
ナメルの怖くてわざわざメガネレンチ買っちゃったけど、この硬さならモンキーレンチとかでも良かったかも・・・
でも固着してたりする可能性もあるし・・・喉元過ぎればなんとやらかな・・
前後のタペットカバーを外したら次はカムシャフトスプロケットカバーを外します
ココを外す理由は圧縮上死点を判断する為らしい
外してみるとちょっと面白い作り
簡単にオイルがブローバイホースまで行かないようにする為なのかな?返しがついてる
次にタイミングマークアセッシングスクリューとクランクシャフトエンドカバーをはずします
やたら長い名前だけど要するにココのコインドライバーで回す2つの蓋です
コインドライバー準備したけどナメたらどうしようかと心配をよそに、すごく軽く締められてて簡単に緩んだ、
500円玉とかでも良かったかも
タイミングマークアセッシングスクリューってどうやら樹脂製っぽい
最後にスパークプラグを外します
これは圧縮上死点に合わせる為にクランクを回す事になるのでそれでピストンも動くからその空気抜き用との事らしい
蓋外し作業は終わり
次に圧縮上死点合わせの為に14mmのソケットでクランクシャフトを回します、回す方向は反時計回り
回してそして窓から見えるこの小さい線を合わせる
結構クランクが軽く回るけどなんだか勢いがあったり手ごたえが無かったりで行きすぎる・・・
そんな時はさっさともう一周・・・
マークをわせたら、カムシャフトスプロケットのとこにあるマークも一致してるか確認
一致して無かったらもう一回転
バイクの左右をいったりきたりしつつ確認し2つのマークが一致するようにします
(厳密に見るときりがなかったので出来る限り目視で一致程度で)
で、ようやくクリアランス点検
規程値は
吸気側:0.05~0.10mm
排気側:0.10~0.15mm
シックネスゲージを準備し、まず吸気側0.05mmから
スッと入った、なんの抵抗も無し
次に0.10mm
グリグリしてみるものの途中から入らない
どうやら見事にきちんと0.05~0.10mmらしい
次に排気側
0.10mmでスッと簡単に入る
0.15mmはダメ、入らない
排気側も見事に0.10~0.15mmで規程値内っぽい
結果:バルブクリアランス全然問題無し!
う~ん・・・多少何か違いがあったほうがネタ的には面白そうではあったが・・・健康そのものっぽい
アジャスティングスクリューを回す工具も買ってたのだけど無駄になったなぁ・・
一応戻し作業はOリングは新品にするがよろしいと書いてあったので準備したモノに交換しつつ付け戻し
毎度おなじみシリコングリスを薄く塗り伸ばして装着
締めつけトルクは一応
カムシャフトスプロケットカバー:18Nm
前後タペットカバー:10Nm
クランクシャフトエンドカバー:2Nm
タイミングマークアセッシングスクリュー:どこにも記述無し
とあるのだけど対応したトルクレンチは無いので適度にキュキュっと勘で!
コインドライバーで回すカバーについては2Nmとか・・・これも勘で適当に
バルブクリアランスは5年経過、約17000km走行でまったく問題無しという結果となりました。
コメント頂いた方曰く「4万キロ近く走っているのに ほとんど調整の必要ない範囲でした」
との情報もあるので、油断は大敵ではありますが結構丈夫な個所なのかもしれません。
次に見る時は・・・また5年後くらいかな
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