リアサスにもスラストベアリング

サスペンション調整

フロントフォークにスラストベアリングを入れてみたら変化があったので
リアサスも入れたらなにか変わるのでは?
ということでベアリングが届いたので試してみましが、結果的にダメでした。
では事の顛末を・・・
リアサスを取り外さずに測って内径50mmのスラストベアリングとワッシャーと
ついでになにか使うかもと、内輪と外輪(分厚いワッシャー、内径が微妙に違う)を準備。

リアサスを外さないといけませんが、今までのグリスアップでも外したこと無かったので今回初作業
タイヤ外さなくてもいけるんじゃ~とも思いましたがリンク外すのにすごく邪魔になりそうだったので
いつもどおりにアクスル緩めて、ジャッキアップして、タイヤ外してリンク外し、リアサスの下ボルト外し


そしてリアサスの上のボルト、AIバルブの奥のトコになります。
自分はバルブ外してるので問題なかったですが付いてる人ホースとか色々外すことになるかも

逆側はちょっと探しましたがバッテリー横のコード刺さってるとこの奥にありました。
ケーブルのテンションに気を付けつつ周囲のタイラップを緩めて引っ張り出す感じ。

エクステンションつけてラチェットで緩めて(結構固かった・・・締め付けトルク50Nm)

ここでちょっと問題発生
ボルトを引き抜こうとしたらバッテリー乗っけるとこのケースの穴と位置あってなくて引っかかりました。
ヤスリで穴を広げるもの考えましたが、ケーブル切りそうで断念
しばらく考えましたがスマートな解決方法がわからず、結局マイナスドライバーでグリッとほじり出しました。
(ケーブル引っ掛けないように注意、ひょっとして他のセローはきちんと穴位置合ってたりして・・・)

ボルト抜いたらリアサスが落下するので支えつつ抜きます

ふむむ・・・結構汚い・・・

リアサスの上のボルト、乾ききってるしすこし削れてるような気がするが、ここグリス不要なのだろうか
サービスマニュアルにはグリス塗布の表記はないので正しいといえば正しいのだけど・・・
(組み付け時に薄くグリス塗ってみました)

ちょっとサスをキレイにしてからスプリングを外す為に分解
この部分道具使えばすんなり回るかと思いきや、やっぱり固い・・・

ので貫通ドライバーとハンマーで叩いて緩めて
(下の敷物が薄くてスプリングの表面が傷だらけになった・・・)

スプリングシートと言うのかな?このリング部分を一番上まであげると

下側に余裕ができて下のスプリングシート(コの字型になってる)を外せます。

分解完了

いよいよスラストベアリングスプリングの上に入れてみようかと合わせてみると入らない
(分解してるときに薄々わかってましたが・・・)

ここのスプリングシートの段差が、測ると52mmでして・・・筒部分が50mmでした

この段差でスプリングが暴れないようにしてるのでしょうから、この上に重ねるのは怖い
じゃー下なら入るんじゃ?ということで下のほうに挟んでみました

斜面になってる作りなので内径が2~3mm合わないけどそれっぽくハマッたので続行

スプリング長を元の190mmになるまで締め上げて、リンクやらサスやらタイヤやらを元通りに
(ベアリングのせいか締め上げるのは楽だった、内径合ってないから締める都度ワッシャーがずれたけど・・・)

印を付けてから

妙な体勢になりつつもリアを思いっきり体重を乗せてサスを縮めて観察!
すると・・・
・・・(´・ω・`)ベアリングの印がビドウダニシマセンョ
う~ん・・・「きっとワッシャーが薄いから圧力分散できてないに違いない」
とまた分解してワッシャーを強化して

元にもどして、ウラー!!とサスを縮めてみたら・・・
・・・(´・ω・`)ヤッパリビドウダニシマセンネ
見た感じのベアリングが動かない原因の考察
・微妙なベアリングとワッシャーの変形具合を観察すると加重がベアリングの一点にかかってる?
 (スプリングの端がくっついて重なってるとこ、ワッシャー重ねてもどうにも解決になってない)
・ベアリングの内径が合ってないからうまく回らない?
・スプリングの縮んだ時の加重が予想を超える?
 (荷重が一点集中してたらそりゃそうか・・・)
・そもそも巻き数が少ないから回転ほとんどしない?
なんか全部原因のひとつのような気がしまして・・・ベアリングは断念しました・・・疲れたし・・・
うまい事スプリングの上にスラストベアリングを仕込むには内径52mmのモノが必要
しかし52mmなんて見つからない!
どうも規格があるらしく50mmの上は55mm、工作機械などもこの規格にあわせて設計するものらしく
作るなら特注になるらしいです。
50mmのスラストベアリングの内側を歪みなく削る技も道具もないし、強度足りなくなるかもだし
スプリングシートを内径55mmで作れたらひょっとしたらキレイにあうかも?
でもそんなの作れないし・・・
せっかくバラバラにしてたので戻すついでにリンクの掃除とグリスアップをして終了

取り寄せた部品が無駄になったのは惜しいけど、よくよく考えるとこれでよかったのかもしれません
上下が回らないということであれば、その回転する力は膨らむ力になってて
それも含めてサスが設計されているはず、今のままのほうが良いのではと・・・
リアサスの分解経験できたから今回はそれで良しとしよう
あと今回の為にリアサスカバー買ってて装着したけどそれはまた今度別の記事にて
このワッシャーで風鈴でも作ろうかな・・・叩くといい音するし・・・でももう寒いか・・・

サスペンション調整

Posted by カイトス